素晴らしきアンティーク・ゲーム

kuroiが懐かしの名作ゲームを振り返って現実逃避してまた明日からがんばろって思うブログ。

【火星物語】なつかしの名作ゲームたち

はるか遠い昔、これは人々が忘れてしまった記憶の物語

 

こんばんわ。

前回に引き続いて、懐かしいゲームを振り返っていきたいなーと思っています。

 

今回のゲームはまたもやPSのソフトになります火星物語1998年発売(アスキー)。アスキーってどこやねんって言われそうですが、わたしが一番好きなゲームです。これまでに『火星物語』は3回ぐらい買い直してプレイしています。クリアした回数は数え切れません。それほどまでにわたしが魅力を感じる理由をゆっくりと述べていきたいと思います。

 

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火星物語 1998 アスキー 家族にやさしいRPG

 

火星物語はいわゆるRPGに分類されるゲームです。しかし現代におけるRPGと一緒にしてもらっては困ります。たとえば名作ドラゴンクエストシリーズはどうでしょう。広大なフィールドを旅して、街を自由にさまよいあるき、情報をあつめ、幾度となく全滅をくり返し、レベル上げに勤しみ、職業をえらび、花嫁をえらび、魔王のもとへと向かうことになります。

火星物語ではそのような自由は一切ありません。

フィールドマップを歩くことはなく、道はつねに一方通行で道に迷う心配はありません。敵は常に固定エンカウントですし、余計なレベル上げも必要ありません。情報はたくさん出てきますが、それによってプレイヤーが介入する要素はまったくありません。ちなみにどこでもセーブができるわけではなく、平気で2時間近くセーブできないこともあります。ただ敷かれたレールの上をもくもくと滑るようにプレイすることが求められます。

しかし、このゲームは紛れもない名作です。多少自由が利かずとも、それを補ってあまりある魅力がこのゲームには溢れているのです。

 

 

魅力満点、知名度五点

 

魅力その①ストーリーとキャラクター!!

名作と呼ばれるからにはもちろん欠かせないものが、個性的で愉快な仲間たちと、涙あり、笑いあり、シリアスありの感動のストーリーです。ここで本当は最初から結末までストーリーを追っていこうかと思ったのですが、体力的に厳しいのでそれはまたこんど気が向いたら書こうかなと思います。というわけで簡単なキャラ紹介とあらすじです。

 

・少年A(主人公)

機械いじりが好きな11歳の少年。「命名の義」を受けるために故郷を旅立ち、カンガリアンへと向かう。スタート時点ではすこし素早いことだけが取り柄の少年だが、物語が進むにつれ、自分の秘めたる力を呼び覚まし、火星の未来のためにたたかうことを決意する。武器はスパナなど、多彩な道具を駆使してたたかう。

 

・少年B(トリ族の少年)

少年Aの幼馴染で自称インテリ。あまり何も考えていない少年Aの参謀役ともいえる。同じく「命名の儀」を受けるために旅に出ることになる。主人公が喋らないというRPGにありがちな仕様になっているため、必然的に序盤は彼が喋ることになる。腕力はからきしで、戦闘には一切参加せず応援に徹している。

 

・少女Y(ヒロイン)

ソドム出身の人間の少女。彼女もまた「命名の儀」を受けにカンガリアンに来ていた。その宿泊センターでたまたま少年Aとルームメイトになり、行動を共にするようになる。物語のキーアイテムになる「チェーンウォッチ」の持ち主。武器は杖で、後方からの支援を得意とする。クモが大の苦手。

 

序盤のあらすじ。

アロマに住む少年Aと少年Bは間もなく12歳の誕生日を迎えようとしていた。この世界では12歳になるまで個人の名前はつけられない。12歳の誕生日に「命名の儀」を受けて名前と職業を与えられ、一人前の大人として認められる。命名の儀はどこで受けてもかまわないのだが、アロマの長老のネーミングセンスが非常に悪いため、二人は憧れの都・カンガリアンを目指すことにする。カンガリアンで少女Yに出会い、命名の儀までの時間を観光して過ごすことになる。しかし憧れの都と思っていたカンガリアンはテロが頻発し、人体に埋め込んで思想を制御する「Aチップ」の存在など、自分たちの描いていた理想とは違うことを痛感する。大人になることが怖いと少女Yはつぶやく。それに少年Bは、俺たちは大人になっても変わらない、と優しく慰める。それから少年Bは一足先に12歳を迎え、命名の儀を受ける。少年Aと少女Yは大人になった少年Bを迎えに行くが、そこには二人のことは記憶になく、まるで別人のようになった少年Bがいたのだった。

 

とまあこのへんにしておきましょうかね。このあと、物語は急展開を見せます。

また面白いんだなーこれが。

 

魅力その②声優陣が豪華

これは火星物語の魅力としてよく言われていることですが、当時のわたしとしてはあまり意識したことはありませんでした。でも今振り返ってみると確かに豪華です。いや、豪華すぎます。

 

横山智佐さん、千葉繁さん、納谷悟朗さん、豊口めぐみさん、玄田哲章さん、八奈見乗児さん、三石琴乃さん、古川登志夫さん、田中真弓さん、子安武人さん、関智一さん、山口勝平さん、宮村優子さん、水谷優子さん、久川綾さん、などなど……

伊集院光さん、あかほりさとるさん、大槻ケンヂさんといった著名人も参加されています。豪華スギィ!! 

 

魅力その③戦闘は自由度が高い

さきほど述べましたようにあまり、自由度の高いゲームではありません。ですが、戦闘はだけは自由です。アドリブバトルと呼ばれるそのシステムは、攻撃するもよし、逃げ回るもよし、物や敵を投げとばしたり、しまいには味方キャラクターを投げ飛ばしたりと色んなことができます。戦闘フィールドもその場所によって本当にさまざまで、フィールドに落ちているものや、「オブジェ」と呼ばれるギミックを有効活用することこそがこのゲームのたたかい方になります。キャラクターによって「オブジェ」を使用したときの反応がいろいろだったりして、それもまた楽しめるポイントのひとつでしょう。

 

魅力その④ギャグパートの多さ&シリアスシーンの本気度

この火星物語はそもそもラジオドラマから始まりました。「広井王子(今作で声優もされています)のマルチ天国」というラジオのミニコーナーから始まったようです。そのリスナーからアイディアを募った台本によってかよらずか、笑いの要素がふんだんに詰まっています。わたしはこのくだらないギャグや小ネタの類が大好物でして、好きな人は大ハマリする部分だと思います。

そしてギャグの裏には重厚なシリアスが潜んでいます。

火星物語のテーマは、人間の尊厳、命の尊さ、体を張った笑い、です。

このような重いテーマを扱っていますから、後半のシリアスシーンは当然キャラクターたちもギャグはある程度封印してたたかいます。RPGをプレイしたことのある人なら一度は経験があるでしょう。何十時間も行動を共にしてきたキャラクターに感情移入し、心打たれた経験が。わたしも涙を流してプレイしていました。

 

魅力その⑤幕間&ミニゲーム

これは直接ゲームとは関係ないのですが、火星物語には幕間(まくあい)という時間が存在します。通常のRPGと違い、火星物語は30話のエピソードに分かれています。その1話をクリアすることでセーブができ、次のお話に進めるというシステムになっています。そしてその1話ごとの終わりに幕間の時間があります。

これは火星物語がひとつの「作品」と捉えたうえで、キャラクターたちがいわゆる楽屋オチ的なトークをする時間なのです。たとえば、今回の話のどのシーンの撮影が大変だったーとか、このあと焼き鳥食べに行きたいなーとか。すごくゆるいです。でもそのゆるーい空気が火星物語ヲタクにはたまらんのです。

もう一つ、ついでにミニゲームがあります。ミニゲームという言葉がぴったりくるほどのミニゲームです。正直、スマホのアプリとかやってるほうが面白いかもしれませんが、火星物語をやりこんだ人は必ずミニゲームもやりこんだ経験があるはず。

魅力というほどでもないかもしれませんが(おい)、それでも火星物語を語る上では外せない要素の一つではないかとわたしは思います。

 

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幕間のワンシーン 左から少年A、少女Y、電球

 

はい!

ということで『火星物語』を振り返ってまいりましたが懐かしい~。。。

もう一回クリアしようかなって思っちゃいました(*^^*)

今度気が向いたら火星物語のストーリーを全部振り返りたいな~と思います。

それでは次回またお会いしましょう。風よ!命よ!